2022年10月18日火曜日

静岡県指定史跡 向山古墳群公園をぶらり散歩

日本への一時帰国中、静岡県三島市の向山古墳郡公園を散歩してきました。

実家がすぐ近くでこの公園ができる前からよく散歩していたコースだったのです。今12歳の娘がお腹にいた頃、里帰り出産で実家に帰っていたときもよくここを散歩していたし、母が亡くなる前まだ元気だった頃一緒に散歩した思い出もあります。

公園ができてからはあまり行ってなかったので今回一人での帰省だったのでのんびりと一人で散歩してきました。

「夏梅木(なつめぎ)古墳」と呼ばれていたように記憶していたのですが、行ってみると「向山古墳群公園」となっていました。

古墳群は、A地区(3〜6号墳)、B地区(7〜11号墳)、C地区(12〜15号墳)に分かれています。事前に下調べせずにきてしまったので私はB地区の古墳群に気づかず素通りしてきてしまいました。


 説明書きを読むと、

  • 古墳群のつくられた時期は4世紀中頃〜6世紀前半
  • 田方平野北部を支配していたくにの王(首長)の墓と考えられている。
  • 前方後円墳がある
  • 昭和50年(1975年)向山小学校建設工事において偶然発見された。
  • 1号墳、2号墳からは鉄剣、鉄刀、鉄鏃が出土し、木棺直葬の構造であることがわかりましたが、小学校建設にともない消失している。
  • 昭和57年(1982年)、平成3年(1991年)の調査で新たに13基の古墳が発見される。
  • 平成16年(2004年)、向山小学校北側の尾根から4世紀代の大型前方後円墳(16号墳)が発見される

ということがわかりました。

公園のメインの場所はここでしょう。トイレや自動販売機もあってきれいに整備されています。

ここはC地区で12〜15号墳があります。




14号墳の上からは、富士山が見えて三島市を見渡せるはずなのですが、草がぼうぼうに生い茂っていてまったく景色は見えませんでした。

私の記憶に残っているのは、公園が建設される前の状態で、この写真に載っている発掘調査時点のときの写真の状態のときの方がよく記憶に残っています。
芝生もなくて、この乾いた薄茶色の土の色をした場所でした。

そのときはまだ公園に行く途中の道にもガードレールなどは設置されていなくて、車が走ってくると道の端っこに避けて歩いていました。

今は、こんな立派なガードレールができて、歩きやすくなっています。

話しが古墳からそれてしまいました。
この写真は12号墳と15号墳です。

15号墳は長い年月の間の壊されてしまっていて盛り土がまったく残されていなかったそうで、古墳の周りの溝だけが残っていたそうです。


この公園のトイレです。
ベンチもあるので座って休めます。
天気のいい日なら、お弁当を持ってきてもよさそうな場所です。
この日は朝行ったのですが、散歩している人がちらほら見かけられました。

トイレの中もチェックしてみました。
今どきなかなかない和式トイレもありました。
珍しいです。
書き忘れてしまいましたが、これは14号墳の上です。14号墳は4世紀中頃につくられたと考えられているそうです。亡くなった人を葬った穴の跡を石で表示されています。

ここからはA地区(3〜6号墳)です。
A地区はC地区とは異なり、草ぼうぼうのところで、行こうか行くまいかちょっと躊躇してしまうほどでした。
これを読むと4号墳はよくわからず、ということでした。
5号墳は円墳で、北側が道路によって削られてしまっているそうです。
6号墳はその存在に気づかず今回行けていないのですが、楕円形の古墳だそうです。
3号墳です。前方後円墳。
6世紀中頃の古墳です。
ここから1mを超える鉄剣が出土した。




亡くなった人を葬った穴の跡を実物大の陶板に写真を焼き付けて展示されています。

A地区を歩いていると、スカートの裾にこのような緑の粒粒がびっしりとついてしまい、ゾッとしました。
最初は虫かと思ってパニックになりかけたのですが、虫ではないと自分に言い聞かせて、その場で必死になって払い落としましたが、結構しぶとくまとわりついてて、一粒づず指でつまんで取らないと取れなくて、一人で半泣き状態になりながら取りました。
14号墳の上からは景色が眺められませんでしたが、古墳公園へ向かう途中の道で、いい眺めが見れる場所がありました。
富士山も見れました。
私が行ったときは、向山小学校は工事中のようでした。
学校のどこかに消失した1号墳と2号墳があったんだそうですが、古墳公園のエリアからは少し離れた場所にあったようです。




三島市役所のウェブサイトにもっと詳しく古墳のことが載っていました。
興味のある方はこちらを見てみてください。

事前に下調べをしてから行けばよかったなあと今になって思います。次回日本に帰省したとき、もう一度行ってみようと思いました。




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