隣の患者さんはカーテンで仕切られているものの、会話から、
初産婦さんだとわかるし、それは陣痛のうめき声からも察することができる。
私は、ララのときの経験から、陣痛の痛みの山は立ってやり過ごすと決めていた。
午前中は20分~30分おきにしか陣痛がこない。
これは長期戦になるなあ、と覚悟をきめる。
ベッドに横になるより立っていようと、廊下を歩くことにした。
隣の患者さんは早朝に早々に分娩室に入っていき、
隣にはまた違う患者さんがきた。
どうも出産は重なると、後になって聞く。月の満ち欠けに関係しているかららしい。
母子手帳を家に忘れてきてしまい、
午前中に母に届けてもらう。
母と一緒にきたララは、
「だっこ」と言って甘えてきたが、すぐに
「かえる」と言って、とてもあっさりと帰っていく。
ぐずられるよりましだけど、ちょっと寂しい。
(また後日に続く…)
0 件のコメント:
コメントを投稿