息子が今レスリングを習っています。
土曜日、試合でまた行ったことのない場所へ行ってきました。
場所はONALASKA
地図上の日本語の文字では”オナラスカ”とかかれてありましたが、夫は”オンアラスカ”と言ってました。
ワシントン州の地図 |
ワシントン州の地図です。
前に行ったPe Ell, Winlockよりもさらに遠く。車で1時間半です。
前回、Winlockに行ったときは道中、スマホの電波や、カーナビが不具合を起こして奇妙なことが起こりました。
今回はそういうことは起きませんでしたが、謎の煙が蔓延するエリアを通りました。最初は霧?と思ったら匂いで煙だとわかり、おそらく火事だとは思うのですが、火元はわからずしばらく進むと煙がなくなりました。
毎週、毎週遠くまで行く息子のレスリング。
今まで一勝もできなかった息子ですが、このONALASKAハイスクールでの試合でやっと1勝できました。
今まで勝てなかった息子が、
正直、このままずっと勝つことできないのでは?と私は思っていたのですが。
この勝った試合での息子はこれまでの試合とは気迫が違いました。
そう、気迫が。
今まで勝てなかった息子を見ていて、なんというか他の勝つこどもと比べて、試合のときの
真剣さ?熱量?意地?根性?熱心さ?言葉のチョイスはわからないのですが
そういった気合の入れ具合が全然違うなと感じていました。
これまで試合に負けた後もケロッとしていて、ぜんぜん悔しがったりという様子はありませんでした。
ところが、今回、3回目の試合で結構いいところまで相手を追い込んだのですが、結果負けてしまって、息子はいつになく悔しがっていたのです。
いつも試合を3回やって帰るので、そのあとトイレで着替えをしていた息子に
会場スタッフが「もう一試合あるから早く来て」と呼ばれました。
息子は負けて悔しいと半泣き状態だった上に、帰ろうとしていたとことろに突然の呼び出し。
そんな状態でのぞんだ試合だったので、怒り心頭というのが顔にあらわれていました。
本人はあとになって「I almost cry」変な英語かもしれませんが、泣きそうだったよと言っていたのですが。
私からみれば、怒ってキレていたように見えました。
ときどき息子は、長女とケンカしてキレることがあるのですが、
怒って怒りが頂点に達したときの息子が、その4試合目の対戦でいたのです。
そう、不機嫌になってキレた息子は、顔を真っ赤にして怒った顔をして(本人は「泣きそうだった」言っていたのですが)レスリングをして、ようやく初めて勝てたのです。
なんかそれを見て、私は息子からいろんなことを学びました。
やっと本気を出して戦うことができた姿
息子に私自身を投影して、過去の自分
小学生のとき合唱コンクールで「もっと口を大きくあけて」と何度も先生に注意された私、
「数学で大学受験するかと思った」と数学の先生に言われて残念がられた高校時代
熱心に放課後や夏休みに数学の先生のところに教わりに行ったのですが、結局数学とは関係ない学部を受験したので。
自分では一生懸命やってきたつもりのことも、本気を出せていなかったんじゃないかなと自分自身に問いかけました。
本気を出すってこういうことなのかと。
今の自分が理想の自分じゃないという現実も、全部そういうことなのかなと
息子のレスリングで戦うさまをみて、とても考えさせられました。
よく「目をみればわかる」とか「目に輝きがある」とか「目の力」とかいう表現をきくたびに
理解できない、わからないと思っていたのですが、
ああ、こういうことかと気づいたのです。確かにあのときの息子の目は違いました。本気を出した目でした。
私はあまり「キレる」ということが人生の中でなかったのですが、
「キレる」ということと、自分の殻を破るというのは似ているのかもと思いました。
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