ことの発端は、長女が夏休み前に言い出したことでした。
「夏休み中に友達と何かやってお金を稼ぎたい」
ということ。
何かって何するの?と聞くと
「dog walk(犬の散歩)とか、車の掃除とか、レモネード売るとか」
そんなアイデアが、友達との間で出たそうで、、、
それを聞いた夫が、動き出しました。
カウンティーのオフィス(たぶん市役所的な場所?)と警察に確認を取り
道路でモノを売ったりサービスをしてお金を稼いでもいいのか?という確認をとりました。
どうやら、「やってもOKです」という文書を出すわけにはいかないけど口頭でOKと言うことはできるそうです。
何かあった場合の責任をシティやカウンティは取りませんよという意味らしく、自己責任でやるならどうぞ、ということでした。
この写真は去年のもので実際に売ったクッキーとは違うのですが、こんな感じのクッキーを作って売りました。
チョコチップクッキーの袋に書いてあるレシピを見て作っていました。
最初は長女の友達がうちに来てみんなでクッキーを作って子どもたちが売ったのですが、
近所の人や車で通った人たちが買ってくれて全部売れました。
もう一回やってみようと、こんどはちゃんとレシピを研究して独自のクッキーレシピを夫が考えました。
夫がクッキーを作るのですが、本気で作ってるので殺伐としてて写真を撮ることができなかったので、上の写真は去年撮った家用に夫がクッキーを作ったときの写真を使いました。
実際の売ったクッキーはこちらはです。
手のひらサイズの表面はサクサク、中はしっとりとしたアメリカ人が好むタイプのチョコチップクッキーです。
日本人が食べると「甘すぎ」と感じるクッキー。
でも美味しいです。
(これは初期の頃の看板)
最初は家のすぐ近くで売りました。
この後、何度か売ってみて場所を変えたり、売る時間帯を変えたり看板の文字を変えたり試行錯誤しました。
この国道沿いは、夏になると
キャンピングカーで走る旅行者たちが多く通ります。
その人達をターゲットに売れるかもという算段
それとNextdoorというアプリで告知もしました。
一番よく売れたのは、看板を実際に売る場所よりも1500フィート手前に設置しておき、
大きなキャンピングカーも停車しやすい広い脇道がある場所にもう一つ看板(写真に写ってるクッキーの絵の看板)を置き、そこで子どもたちが売り、
さらに時間帯も午前中〜正午にかけて売ったときが一番よく売れました。
これはアメリカ人は朝ごはんにドーナツやマフィンなど甘いものを食べることもあるからだと考えられます。
場所を変えて広い脇道がある場所で売ったとき
(私は実際その場にはいなかったのですが、あとから夫から聞いた話)
みんなが売り終わって家に帰ってくるとたくさんクッキー(夫が作ったものではないクッキー)を持ってたので不思議に思って聞いてみると
近所の人が自分が作ったクッキーを持ってきて、
「これも売っていいよ」と袋と一緒に手渡されたそうです。
でもそのクッキーは生焼けみたいであまり美味しそうではなかったので持って帰ってきたそうです。
日本で道端でクッキーを売ることを想像してみると、
近所の人から不審がられるか、違法なことをやってると通報されるか、そんなことになりそうですが
アメリカでクッキーを売ると、近所の人が「これも売っていいよ」と自分が作ったクッキーを持ってくるという予想外な展開になりました。
追記
後日、私も販売現場へ行ってみました。
写真にたまたま写り込んだキャンピングカー。こんな様な車も多く見られました。
そして車通りもたくさんあるので、買いに来てくれるお客様も思っていた以上にいました。
天気もいい日で空気もきれいで気持ちのいい日でした。
リピートで再度また買いにきてくれるお客様もいました。
子どもたちにとっては夏休みのいい経験になったはずです。